ヘ音記号の読み方と覚え方
ヘ音記号は低い音に使う音部記号で、主に左手で弾く音を書き表します。ト音記号をもう覚えたなら、多くのことはおなじみです。同じ5本の線、同じ間、同じ音の並び。違うのは、どの音から数え始めるかだけです。ヘ音記号の読み方として、五線のどこにどの音があり、ピアノのどこで弾くのかを確かめ、目印になる音を覚え、最初は読みにくく感じる理由も見ていきましょう。
知っている7つの音
ヘ音記号でも、使うのは同じ7つの音、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シです。五線の上でも、下から上へ同じ順に並びます。ト音記号で覚えた階段のしくみは、ここでもそのまま使えます。違うのは、出発する音だけです。
ト音記号では第1線がミでしたが、ヘ音記号では第1線がソです。このソは、鍵盤の真ん中よりかなり左にあります。そこから音は順に並び、1段上がるごとに次の音になります。
ピアノでは、この並びは白鍵9つ分にあたります。ソから、1オクターブ上のラまでです。左手がいちばんよく弾く、鍵盤のあたりです。
線の音:ソシレファラ
線の上にある音だけを見ると、次のようになります。
ト音記号と同じく、隣り合う2本の線のあいだには音が1つ入ります。そのため、線から次の線へ移ると、音を1つ飛ばします。
こうして、ソシレファラという並びになります。
第4線のファに注目してください。ヘ音記号の2つの点はこの線をはさんでいて、ファの位置をひと目で教えてくれます。ファは日本音名で「ヘ」。だから、この記号はヘ音記号と呼ばれます。
間の音:ラドミソ
次は、線と線のあいだにある音を見てみましょう。
同じ並びの、残りの音です。ラドミソと並んでいます。
ひとつながりの並びとして、「ラドミソ」と覚えられます。ト音記号の音をもう知っているなら、ト音記号の間にもラ、ド、ミが続けて並んでいることに気づくでしょう。
しくみはシンプルなままです。線の音と間の音が交互に並んでいます。1つの音がわかれば、1段上か下で隣の音が見つかります。
目印になる音
ト音記号と同じく、毎回線を下から数える必要はありません。いくつかの音をすぐにわかるようにして、そこから近くの音を見つけるほうがずっと簡単です。このような、よく知っている音を目印になる音と呼びます。
ヘ音記号では、まず4つの目印になる音を覚えましょう。ド、ミ、ソ、そして中央のドです。はじめの3つは続けて並んだ間にあるので、覚えやすい音です。
ドは、下から2つ目の間(第2間)にあります。
ミは第3間にあります。
ソは、いちばん上の第4間にあります。
中央のドは、五線の上の加線にあります。ト音記号で覚えた、あのドと同じ音です。
この4つの音を一緒に弾いてみましょう。ド、ミ、ソ、ドで、ドミソの和音(ハ長調の和音)になります。ト音記号のときより、1オクターブ低い和音です。
ひと目でわかる音が、もう1つあります。第4線のファです。ヘ音記号の2つの点がこの線のすぐ上と下にあり、ファをすぐに見つけられます。
加線
ヘ音記号でも、加線はト音記号と同じように働きます。五線を上や下へ延ばし、決まりも同じ、線、間、線の順です。
五線の下。第1線はソです。1段下は、第1線のすぐ下のファです。さらに1段下がミで、この音には加線が必要です。
これもミですが、第3間のミより1オクターブ低い音です。
五線の上。第5線はラです。1段上は、第5線のすぐ上のシです。さらに1段上が中央のドで、この音には加線が必要です。
ト音記号の五線の下にあったのと同じ、中央のドです。鍵盤の真ん中のここで、2つの五線が出会います。
低音のパートでは、音符がさらに下の2本目、3本目の加線まで下がることもよくあります。決まりは同じで、1段は隣の白鍵1つ分です。
ヘ音記号が最初は読みにくい理由
ト音記号を先に覚えた人には、最初はヘ音記号がなじみにくく感じられるかもしれません。五線の見た目はまったく同じなのに、同じ線や間にある音が違うからです。たとえば第1線は、ト音記号ではミ、ヘ音記号ではソです。
頭の中で、ト音記号の音に置き換えて読むこともできます。でもそれでは、音符を見てから鍵盤を見つけるまでに、ひと手間増えてしまいます。そのぶん遅くなりがちです。
それよりも、ヘ音記号を独立したしくみとして、それ自身の目印で覚えましょう。まずは第4線のファ、間のド、ミ、ソ、そして五線の上の加線にある中央のドから。ト音記号のときと同じように、これらの音をこまめに練習しましょう。
下の練習は、その最初の一歩にぴったりです。このガイドの音符を弾いて、間違えたら、もう一度弾くだけです。Pianotypeでは、間違えた課題がより多く出てくるので、やがて音符がひと目で読めるようになります。
よくある質問
なぜヘ音記号では、第1線がト音記号のようなミではなく、ソなのですか?
音部記号ごとに、五線の上で示す音が違うからです。ヘ音記号は第4線のファを示すので、ほかの音もそれに合わせてずれます。階段のしくみは同じで、出発する音が違うだけです。
メロディーを弾きたいだけでも、ヘ音記号は必要ですか?
ピアノの楽譜では、ふつう左手がヘ音記号を読むので、いずれ必要になります。まずはト音記号から始めて、右手に慣れてからヘ音記号を加えましょう。
2つの音部記号を混同しないためには、 どうすればいいですか?
まず、いつも音部記号を見ましょう。そして、ト音記号から置き換えるのではなく、ヘ音記号をそれ自身の地図として覚えます。第4線のファか、間のド、ミ、ソから出発しましょう。
ヘ音記号の中央のドは、ト音記号の中央のドと同じですか?
はい、同じ鍵盤です。ト音記号では五線の下の加線に、ヘ音記号では五線の上の加線に書かれます。
ヘ音記号の音符を覚えるいちばん簡単な方法は?
まずは、いくつかの目印から始めましょう。ヘ音記号の2つの点のあいだのファと、3つ続いた間のド、ミ、ソです。あとはそこから、段を上か下へ数えるだけです。
低い音符は加線がたくさんあります。どう読めばいいですか?
第1線のソのように、知っている音から始めて、下へ段を数えましょう。1段下がるごとに、左隣の白鍵になります。
Pianotypeでヘ音記号を練習できますか?
はい。始める前に「ヘ音記号」を選ぶと、Pianotypeがヘ音記号の課題を出題します。つまずいた課題はより多く出てくるので、やがてひと目で読めるようになります。
自分で弾いてみましょう
このガイドの音符を、最初から最後まで順に弾いてみましょう。マウス、パソコンのキーボード、MIDIキーボードのどれでも弾けます。間違えた音には印がつくので、もう一度弾いてください。
すばらしい!
ヘ音記号の
よくできました!
最後まで